ホットワイン

初めて飲んだのは確か20代前半の頃。
冬の寒い雪の降る休日。
フレンチレストランを予約してあって、雪が積もる中を出かけて行った。
東銀座の歌舞伎座の裏手にあった「アンリ」というレストラン。
もちろんタクシーなんて使えない薄給のお年頃でしたから
電車を降りてテクテクと凍えながら店まで歩いた。
席に着くと湯気の立つグラスに注がれた赤い色のワインを出していただいた。
確か...
「ヴァンショーと言いまして、日本で言うなら卵酒のようなものですね」という解説を聞いたような記憶があります。
初めての暖かいワイン、
実をいうと口に運ぶまでは気色悪いなぁ、などと思ったり。
けれども恐々と飲んでみると、なんともまぁ美味しいし
何より冷えたお腹に染みました。

今日はホットワインが沢山出たねー
そんな会話をしていたら、
ふっと蘇ったあの頃のこと。
ケーキの仕事をしていた頃です。
フレンチレストランも盛んに増えていった頃、
デザートにも興味津々で、ワインはグラスで一杯が精一杯の頃でした。

寒ーい日にテラスのあるカフェで最初の一杯、やりたいですねぇ。

本日のまかない

ほうれん草のナムル。
何かの拍子で話していると、なんとなく小松菜派とほうれん草派に分かれる事があって
私はつい最近までは断然、小松菜派だったのに、
ここのところほうれん草が美味しいなーと味覚が少し変わったようです。
しめじがたっぷりの炊き込みごはん。
築地の梅干し屋さんでいただいた、べったら漬け。ぬか漬け。
切り干し大根煮。紅芯大根の塩もみ。